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憂鬱な夢をみた朝に

  • 1 日前
  • 読了時間: 4分

何故かよくわからないけど、

「去年の今頃は...」って

考えることありませんか。



じっくり考えてるつもりはないけど、

僕もふと、

そんなことを考えていることがあります。



去年の今頃は、

やっぱりしんどかった。



年明けくらいから、くるみの体調は目に見えて悪くなっていったし、老化のスピードも数段ギアが上がったように感じました。



毎日が緊張と緩和の連続。



でも、それを表に出してはいけないと思い、

精神がぐちゃぐちゃな時期でした。



「不安はあるけど、今日を楽しまなきゃ」

「気持ちを強くもたなきゃ」って

毎日自分を奮い立たせてた。



SNSではなるべく穏やかに過ごすくるみを見ていただきたいと思って発信していたけど、やっぱり発作が起こったり、食欲が落ち、どんどん体重が減っていくことに、隠しきれない不安と動揺を抱えて過ごしていたなぁと思います。



真夜中に認知症で吠えるくるみを抱きかかえながら、迫りくる別れの足音に怯えるように過ごした日々。





最近ね、その頃の夢をよく見るんです。



その世界線ではくるみはまだ生きていて、僕らは一生懸命介護してる毎日。憂鬱な気持ちになるけど、「ダメだダメだ、くるみがいる“今”に集中しなきゃ」って自分に言い聞かせて。



でも、突然その夢のなかで4月11日の朝、くるみに寄り添って泣き崩れている自分の映像が浮かぶ。



「もう、おまえはAFTER LIFEを生きてるんだよ」

耳元で誰かがそうささやく気がして、

目が覚める。



わかりきってることを

誰かに重ねて注意されるような苛立ち。



そんな夢を数日おきに繰り返し見ることは、

それが何を暗示しているのか、

どんな心理を反映しているのかわからないけど、

朝からどうしようもない憂鬱に包まれるんです。



来たり来る一周忌に向けて

少しナーバスになっているのかな。



何が言いたいかって言うとね、

「僕もそうですよ」ってこと。



一見すると、僕はmementoをやっていて、このブランドは「AFTER LIFEを前向きに生きる」ことをコンセプトにしている。



確かにそう生きたいと願っているし、その想いに支えられてくるみへの愛を継続しながら前向きに人生を生きることができていると思ってる。



もしかしたら、僕らははたから見たら、「くるみちゃんロスに陥らずに元気に今日を生きている人たち」のように見えているかもしれない。



でもね、そんな僕でも、僕らでも、

そういう日はあるんですよってこと。



ちょっと前にも思ったんですよね。



僕はmementoをやっているが故に、「くるみを愛しながら前向きに生きる自分」という理想の型に、無意識に自分をはめ込もうとしていたのかもしれません。



だって、僕が悲しみに暮れていたら、mementoの言葉に説得力がなくなってしまう。そう、どこかで自分を律していたのかも、と。





先日、mementoで連載をはじめた「What’s your memento?~AFTER LIFEに、小さな愛の灯を燈す人たち」でも書いたのですが、基本的にAFTER LIFE(その後の暮らし)って暗いんですよね。



そりゃそうです。



愛する存在に会えない、触れられない毎日が明るくハッピーなわけがない。



でも、だからこそ、その暗闇を歩くための小さな灯が必要だと思うわけです。



だって、その暗闇でずっと震えながらうずくまっていることを、あの子たちが望んでるか...



それは絶対に違うと思うから。



僕が子供のころから好きな歌のひとつに、『名もなき詩』という歌があるんですが、その中にこんな歌詞があります。



あるがままの心で生きようと願うから

人はまた傷ついてゆく

知らぬ間に築いてた

自分らしさの檻の中でもがいてるなら

誰だってそう 僕だってそうなんだ




この歌詞のポイントは「僕だってそうなんだ」だと思うんです。



「がんばろうよ」とか、

「こうあるべきだよ」って

他人事みたいに理想論を投げかけるのは簡単。



でも、そうじゃなくて、同じ目線で語られる

「僕だってそうなんだ」という言葉に救われる人、結構多いんじゃないかな。



だから、もし今、同じように暗闇の中でもがいている人がいるとしたら、「僕だってそうなんだ」と伝えたい。





そんな日があってもいいんです。

憂鬱な朝を越えて、また一歩、歩いていければ。



そんな人間臭い僕らのことも、

くるみは優しく見守ってくれるはずだから。



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