シニア期の入口
- Tatsuya Fukuchi
- 6月18日
- 読了時間: 3分
くるみの「シニア期が始まったな」と明確に感じたのは、2023年10月のこと。
本来、フレンチブルドッグは7-8歳でシニア期に入るので、もちろんそのくらいの年齢から「もうシニアなんだな」という意識はありました。でも、ありがたいことに10歳を過ぎてもくるみは健康体で、毎年の健康診断や血液検査でも引っかかったことがありませんでした。だから「意識」はあったけど、「実感」はあまりありませんでした。
いっぱい歩いて、
いっぱい食べて、
ぐっすり眠る。
本当に絵にかいたような健康優良児で、
今思えば、とっても親孝行な子でした。
14歳になっても散歩に行けばよく走るし、
家ではおもちゃを振り回して遊んでいる。
もしかして、くるみは不死身で永遠に衰えないんじゃないか....そんなバカで非現実的な期待を抱いたこともありました。

そんなくるみに大きな変化が訪れたのは、
ちょうど翌月に15歳の誕生日を控えた、
2023年10月の終わり。
仕事から帰宅すると、暗闇の中でくるみが倒れて痙攣していました。これが僕らが経験するはじめての発作でした。
19時過ぎにいつもどおり玄関のドアを開けると、リビングのほうでくるみがベッドから起き上がる音が聞こえました。普段は僕らが帰ってきたことに気づくとこっちまで迎えに来てくれるので、この時まではいつもと何も変わらない様子。
その直後、おかしな、どさっと何かが倒れるような音がしたので、慌てて部屋に入ると、くるみがリビングの床に横たわって苦しんでいました。
正直言うと、いくらシニア感を感じていなかったとはいえ高齢犬であることは理解していたので、仕事から帰ってきたら、倒れていたり、最悪亡くなっていたり....そんな不幸もあるのではないかとネガティブな想像をしたことは何百回もありました。まさに、その想像していた光景が目の前に広がっていて「ついにこの日が来たのか....」と膝が震えました。
くるみは身体が小刻みに震えていて、
口からよだれがいっぱい出ていて、
とっても呼吸が苦しそうで。
当時僕らには何の知識もなかったから、これはかなり焦りました。おそらく時間にすると5分くらいだったんだと思うけど、ものすごく長い時間に感じました。意識はあって、身体をさすっているうちに徐々に痙攣は治まってきたけど、くるみはぐったりして立ち上がることもできませんでした。
そして、なぜか後ろ足にまったく力が入らない。
朝には普通に歩けていたのに。
すぐに車を飛ばして病院に向かいましたが、着いたころには発作の影響はほとんどなくなっていました。ただ、後足に力が入らない状態は変わらず。先生からは脳腫瘍や脳炎など脳の病気、ヘルニア、先天的な背骨の異常による影響など、様々な可能性の話をされましたが、現段階で特定するのは難しいとのことでした。
また、MRIで検査をするには全身麻酔が必要なので、年齢を考えるとかなりの危険を伴う、と。
「ご家族と相談してください」と言われたけど、
その時の僕にはすっと決める判断力はありませんでした。
とりあえずその日はステロイドの注射を打ち、
少し様子を見てみることに。

自宅に帰る頃にはくるみはすっかり回復し、僕らの心配をよそに立ち上がって歩き始めました。よろよろと後脚を少し引きずりながら。それでも安堵したのを覚えています。
原因がはっきりわからないという不安と、
なんとか今日を終わることができた安心感。
この時はまだ、
これから先にもっと大変な未来が待ち受けているなんて知る由もなく。
“SILVER DAYS”では、これから始まる闘病・介護生活の中で、僕らが感じたこと、悩んだことを素直に書いていこうと思います。


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