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お迎えの日のこと

  • 1 日前
  • 読了時間: 3分

以前のブログで、

くるみに出会った日のことを書きました。



今日はお迎えした日のこと。





2009年、2月。



僕らは帰省していた地元・仙台のペットショップでくるみに出会いました。



その日から僕らは、「桃ちゃん」と呼ばれていた

この小さなフレブルに夢中になるわけです。



当時、僕は仕事がうまくいっていなくて、数か月後には退職する予定でした。しかも、貧乏。彼女であるAtsuママと、小平のワンルームの部屋で生活していました。しかもペット不可物件。



だから、かわいいフレンチブルドッグに出会ったからってお迎えできる状況ではありませんでした。



でもね、そんな僕らにも

「桃ちゃん」は希望を与えてくれました。



それは、信じられないくらい安かったから。



当時、フレンチブルドッグは個体数も少なく、希少でした。今はどこのペットショップに行っても結構目にする機会が増えましたが、17年前はそうでもなかった気がします。当然、値段も何十万もする子ばかりで。



でも、「桃ちゃん」は8万円でした。



これは上京して数年の

25歳にも頑張れば手が届く金額。



ということで、僕らは「桃ちゃん」をお迎えしたいという欲望を頭の隅に潜ませながら東京に戻っていくのですが、そのスペースは日に日に大きくなるわけです。



その欲望を刺激するもうひとつの理由が、そのペットショップがWEBカメラを導入していて、ペットショップの営業時間はオンラインでその子の状態を見ることができるようになっていたことでした。



当時はスマホじゃなくてガラケー時代ですから、家のPCで毎日、仙台店の8万円のフレンチブルドッグを検索するようになりました。



でも、「かわいいし、安いからすぐ売れちゃうよ」と言っていた、3月に入ったばかりのある朝、奇跡が起こります。



この日もPCで桃ちゃんを検索していたAtsuママが叫びました。



「5万円になってる!」



なんと、8万円でも十分安いのに、5万円に値下がりしたのです。



これはもう、「飼いなさい!飼うべきだ!」と誰かに背中を押されている気にしかなりませんでした。



そう勝手な解釈をした僕は一気に腹を決め、オープン時間と同時に電話で問い合わせました。



幸い、桃ちゃんは買い手が決まっておらず、無事抑えることができました。



僕らは仕事が終わると、その日のうちに六本木にある系列店に出向いて全額入金。諸々込みで10万円だったかな。これにより、福島生まれ、仙台育ちの桃ちゃんは仙台から、大都会六本木へと長旅をすることが決まりました。



1週間後、3月11日。



僕らは仕事終わりに、また六本木のお店にくるみを迎えに行きました。



ちなみにこの一週間の待ち時間で「くるみ」という名前が決まったのですが、その話はまた

別の機会にしたいと思います。



小さな小さなくるみを段ボールの箱に入れ、大切に抱きかかえて電車で帰りました。まったく吠えもしないから、途中、心配になって新宿駅の雑踏の中で箱を開けてみたのを覚えています。



無事に小平の家に着いた時、くるみはどこに連れてこられたのか分からず怖かったのか、ぶるぶる震えていました。



僕はくるみを抱きかかえたまま、ソファに座って部屋を暗くしました。不安で震えていたくるみはいつの間にか安心したのか僕の腕のなかですやすや眠りにつきました。



これが、くるみが我が家にやってきた日、3月11日のお話。




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