くるみへのラブレター
- Tatsuya Fukuchi
- 10月14日
- 読了時間: 3分
くるみが旅立ってから半年が経ちました。
今、僕らはくるみの墓碑を準備しています。
墓碑の樹種(木の種類)が決まり、
刻印するシンボルマークが決まり、
名前や生没表記のフォントが決まり。
最後に、くるみに送るメッセージです。

以前にもBlogで少しお話ししましたが、memento(メメント)はくるみが旅立ったあと、僕らが前向きに生きていくために立ち上げたブランドです。
カテゴリーとしては「ペットメモリアル」なので、=ペットのためのブランドと思われがちですが、どちらかと言うと飼い主さんのためのブランドだと思って活動しています。
「死や喪失」という暗く悲しい側面にフォーカスするのではなく、「共に過ごせた時間への感謝」と「それを生きる力につなげていく」ということ。
それがこのmementoというブランドの存在意義です。
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この話をBlogやInstagramでするのは初めてなんですが、以前、テレビでこんなシーンを目にしました。
それは「孤独死」をテーマにしたドキュメンタリー番組で、特殊清掃員の仕事に密着するような内容でした。
あるおばあちゃんが孤独死してしまって、清掃員の方がお部屋に入っていくんですが、本当に足の踏み場もないほどのゴミ屋敷なんですね。
どこで食事をして、どこで寝ていたのかもわからないくらい。
でも、部屋の中に一か所だけきちんと整理されていて、人がしっかり座れるスペースがあったんです。
雑然とした部屋の中にぽっかりと空いた異質な空間。
それは仏壇の前でした。
その仏壇の前には使い古した小さな座椅子があって、仏壇の中には亡きご主人の遺影と小さなお花が飾ってありました。
ご主人は約20年ほど前に旅立たれたそうです。
おばあちゃんは毎日毎日亡きご主人に語り掛けることで、そしてご主人のことを考えることで、ご自身の心の平穏を保っていたんじゃないでしょうか。
そして一見すると「孤独死」と一括りにされてしまうこのおばあちゃんの人生も、実は豊かで前向きなものだったのかもしれないなと思いました。
そういう意味で、「仏壇」とか「メモリアル」っていうのは、生きている人のためにあるんだなぁと感じたのを覚えています。
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mementoの墓碑には英文のメッセージが刻印できます。
「どんなメッセージがくるみにふさわしいかな」と、ふたりで何度も何度も相談しました。写真を見たり、動画を見返したり。
それはまるでくるみに手紙を書いているよう。
くるみが旅立つときにも手紙を書いて渡しましたが、それとはちょっと違う。
「きみが見たら何て言うかな...」
まるでラブレターを渡す時のような、ウキウキする感覚です。
僕らはこういう時間を大切にしてほしいなと思っています。
くるみのことを想う。
くるみの話をする。
くるみに話しかける。
それが、mementoの根幹だからです。
mementoのプロダクトは、日常生活であの子たちと「つながり続ける」ことを目的に製作されています。製作過程で、このメッセージを考える時間も、大切なつながる時間だと思います。
たまに、お客様から「英語が苦手なんですよね...」と言われることがありますが、そんなのまったく気にしないで欲しい。
かっこいい文章じゃなくてOK。どんな言葉を伝えたいかのほうがよっぽど大切だと思います。多少、文法がおかしくたっていいんです。今は翻訳アプリとかを使えば、それなりの文章が作れるしね。

くるみの墓碑は11月4日のお誕生日までには仕上がる予定です。
くるみへのラブレター。
僕らが最終的にどんなメッセージを選んだかは、また後日ご紹介したいと思います。



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