Week Three
- Tatsuya Fukuchi
- 5月5日
- 読了時間: 3分
Blogをはじめようと思ったけど、やっぱりどうしても気が進まない日もあります。それはそれでいいかな、と。誰かのためにやるものではないので、自分のペースで書き綴っていきますね。
早いもので、あの日から3週間が経過しました。何から書き始めようかな...と考えた結果、今の自分の話からはじめようと思います。AFTER LIFEも順不同になっちゃうけど、ご了承ください。
僕らはというと、“それなりに”暮らしています。いつもどおり仕事に行き、休みの日には外出したり。毎日泣き暮らしているわけじゃないけど、心はどんよりとした曇り空のように重く感じます。くるみの介護期はふたりで出かける機会も少なかったし、家を離れていてもくるみのことで頭がいっぱいでした。今はその必要がなくなったことに寂しさを感じています。まったく気力が沸かずに、動くことがしんどく感じる日もあったり。それでも世界は回り続けるので、騙し騙しついていっている、そんな感じの3週目です。
ここ数日、Instagramでつながっていたシニア犬のお友達の訃報が続きました。くるみの介護期にもそういうお知らせは定期的にあったわけで、それも我が事のように胸に刺さるものがありました。でも、今は3週間前の自分たちの心情と重ねて、より感情移入している自分がいます。
くるみも16歳5か月というハイシニアだったので、いつお別れがきてもおかしくないという状態で長い時間を過ごしました。仮にそれが今日だったとしても...「悲しいけれど、悲劇ではない」そう自分に言い聞かせてきました。病気や不慮の事故によって、人生の途中でお別れを経験する子だってたくさんいるんだから。それに比べたら人生を全うできることは悲劇ではないんだ、と。でも、悲しいものは悲しいのです。
今日、車の中で松任谷由実の「ひこうき雲」を聴いて、「この曲、くるみと重なるね」という話をしていました。
ひこうき雲 松任谷由実
白い坂道が 空まで続いていた
ゆらゆらかげろうが あの子を包む
誰も気づかず ただひとり
あの子は昇っていく
何もおそれない そして舞い上がる
空に憧れて 空をかけてゆく
あの子の命はひこうき雲
荒井由実が早世した同級生に向けて書いた歌だと聞いたことがありますが、「あの子」という表現が、くるみや逝ってしまったお友達に重なるなぁと感じます。
一方で、こんな曲も。
永遠 Mr.Children
空に残された白い飛行機雲
ふと自分が重なる
凄いスピードで逝ってしまう君に
必死で追い縋る
君さえ知らない
本当の君を見せてあげたかった
静かに眠ってる横顔も綺麗だ
ユーミンさんは「ひこうき雲=あの子」と捉えて、空に向かって消えていくひこうき雲に命の儚さを表現しました。桜井さんは、「飛行機雲=自分」と考え、飛行機のようにとても追いつくことができない速度で旅立っていってしまうきみと、そこに取り残された自分の気持ちを対比で表現しています。どちらの見方も興味深く、胸を打たれます。
見上げると五月晴れの空にひこうき雲が。いい天気だし、くるみはお友達と楽しく遊んでいるのかな。そんなことを考えた一日でした。

きっと、この先も上がったり下がったり。調子がいい日にはくるみの楽しい思い出の話もしていこうかなと思います。

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